迷走の上、失敗。照明計画って難しい。。。(後編)

センスある照明計画を目指して ~シャンデリア(後編)~
前編の続きの迷走シリーズ。
紆余曲折のダイニングの照明の話。
裸電球を吊り下げる案から始まり、
やっとシャンデリアに落ち着いたのですが
決めた!と思ったその商品が却下され…
ブチ切れて夫に任せたのがさらに失敗だったか
もう時間がない!!!
電気工事が必要な器具にするのか、
それとも引掛けシーリング対応のものにして、
器具を後付けするのか??!!
代替案を出して欲しいと夫に迫ったのですが
なかなか話が進まず、
私が「これならありかも」と言ってしまったのが、
FLOS(フロス)「MOD.2097-50」
今までも雑誌で見たことがあったし、
無骨ながらも優美さのあるデザイン。
時を経ても愛されるジノ・サルファッティの傑作。
これは確かに素晴らしいと思うのですが、
yamagiwaで純正品を買うとスゴイお値段です。
そこで夫がリプロダクト品を見つけたのですが、
(値段は1/10に近いほどの差!)
amazonで買ったところ、
初めに届いたのは、器具の一部が欠けていて、
次に交換で届いたのは一応大問題はなかったのですが
なんか、コードがもじゃもじゃ!
(初めに届いたのももじゃもじゃでしたが・・・)
純正品ももじゃもじゃなのかもしれませんが、
雑誌などで見かける「MOD.2097」は
コードがすんなり伸びていて優雅な曲線を描いています。
ここでまず嫌な気分になったのですが・・・
シャンデリア、50球の威力
FLOS(フロス)「MOD.2097-50」は
イタリアのデザイナーの製品なので、
カッシーナにも展示されていました。
近くのBEAMSの店舗の照明としても使われていて
デザイン性の高さは間違いないとは思いました。
この照明器具は30球と50球と2種類ありますが、
カッシーナのショールームで現物を見た上で、
自宅の空間の大きさを考慮して
より大きくて華やかな50球タイプでいいと判断し、
夫もそれに同意してくれたのですが・・・
器具を注文してからでしょうか。
リプロダクト品で電球はついていないので、
電球を買うことになりましたが、
その時初めて気づきました。
純正品の白熱球は1球15W。
・・・
ということは、15w×50球=750w!!
暖房並みの電力です(^^;)
きっと夏場は暑いでしょう・・・
やばい。
とにかく消費電力の低い電球を探しました。
でもこれまた海外製品の落とし穴で、
電球の口金のサイズが特殊であることが判明。
「E14」なんてサイズは日本にはあんまりなくて、
さらにLEDで消費電力の低いものは選択肢がありません。
たしか3Wの電球を最終的に選んだと思いますが、
これが美しくない!!
当初夫はクリアガラスが嫌だったはずですが、
なんとクリアガラスだったんですね~笑
電球の中身が丸見え。
それで、1球あたり25W相当なので、
50球もあるとそれはもう明るすぎて・・・
通常、クリアガラスのLED電球は美しくない
電気を消したら、電球の中身がかっこ悪いし、
電気をつけたら、雰囲気台無しの明るさ・・・
今度は私が気に入りませんでした(^^;)
LEDの電球って一般的にフィラメント部分がダサい。
だから中が見えても美しいLEDのエジソン電球が
画期的だったわけです。
MOD.2097の純正専用電球は俵型かナシ型。
スラリとしたいい形の上に、
フロストガラスなので光のぼやけ具合が最高。
ワット数さえ低ければ電球だけ純正もアリでしたが、
1球あたり15Wのものしかありません。
・・・と思ったら!
リフォーム引渡しの4ヶ月後、
LEDの純正品が登場しているではないですか!
ただし、フロストガラスじゃないですけどね。
まあでも、1個2,000円・・・て。
2,000円×50球=100,000円!!!!!
ちょっと無理かな。(^^;)
くもりガラス風スプレーを電球に吹き付ける!
この照明器具&電球のあまりの惨憺たる有様に、
もう泣きたい気持ちでいっぱいだったのですが、
泣いている暇はありません!笑
電球の中身が見えなかったらだいぶマシか…
「曇りガラスのように加工できる塗料があるのでは?」
と思いついて探したところ、ありました~!!!
ネット上の嗅覚は相当鋭くなっていると思います。笑
サンデーペイント:サンデーペイント くもりガラススプレー 300ml 半透明 20018K 型式:20018K
電気が流れるものに
こんなスプレーを吹き付けていいのかどうか、
ちょっと悩みましたが、
LED電球は温度も高くならないし、
うまくやればなんとかなるかなあと。
やってしまって今に至りますが
今のところ問題なさそうです♪
(良い子のみなさんは真似しないほうがいいかな)
やっと・・・完成・・・
このスプレーを吹きかけて(夫の仕事!)、
電球の中身が見えなくなり、
明るさも若干抑えられて、
だいぶマシになったんですが。
なんだかなあ~。
見れば見るほどベストを尽くせなかった感が
こみ上げてきて寂しい気持ちになります。
そして、やっぱり明るすぎ。
シャンデリアを点けると部屋全体が一様に明るくなり
光の強弱が台無しになります。
↑シャンデリアをつけた時。部屋全体が一様に明るくなってしまうので、スポットライトやテーブルライトの明るさが死んでしまう。
↑シャンデリアを消している時。写真だとわかりにくいが、スポットライトやテーブルライトの明るさが際立っている。特にスポットで時計が明るくなっているのがわかる。
MOD.2097を設置してわかったこと
本当はダイニングテーブルの上照明は
テーブルにかなり近づけて設置したかったんです。
↓こんな感じ。
おそらくMOD.2097も強烈な明るさでなければ
テーブルに近い位置にも設置できると思うのですが、
節操ない明るさなので、近付かないでほしい(苦笑)
あとは、近い位置にあると、やっぱりデカイ!
大きさも強烈なので近いとちょっと無理(T_T)
あ~~~残念。。。
まとめ(前編と共通)
- 特に広い空間の場合、全体ができあがる前に照明計画を立てるのは非常に困難ですが、絶対に使いたい器具を先に決めてしまうのも手です。
- いざ、家づくりが始まると検討事項が膨大にあります。できるだけ、設計段階に入る前に使いたい器具類に目星を付けておくことが肝心です。
- シャンデリアを設置する場合は以下に注意。
- 電球の数は予算に合うか(50球は大変です…)
- LED電球が使用可能か(消費電力と無駄な熱を抑えるのにLEDは必須)
- 照明器具のサイズは空間に合っているか(実寸大のシルエットを新聞などで作ってみると分かりやすいです)
- 電球を選ぶ場合は以下に注意。
- 電球のガラスの種類:クリア、フロスト、乳白などいくつか種類があります。
- ガラスの種類によって明るさや印象が変わります。
- 特にクリアガラスの場合、目に残る残像も人によっては気になるので、事前に確認しましょう。
ディスカッション
コメント一覧
すごく参考になりました。ありがとうございました。
Masakiさま、そう言っていただけると励みになります!
ありがとうございました(^^)