金属LOVE!襖の引手に改めてうっとり♪
時とともに風格を増す引手
うちには大量に(40枚ほど?)襖があるのですが、
元々客間として使っていた部屋の襖の引手は
本当に素晴らしく、金属フェチの私は
引っ越ししてしばらく、ウキウキでした。
時は流れ、この家に住み始めて、もうすぐ10年。
おそらく最後になるであろう、
大規模リフォームがほぼ完了しました!
表具屋さんとの出会い
今回のリフォームでは
襖紙の貼り替えや襖の新調もあり、
「表具屋さん」も何度かいらっしゃいました。
その表具屋さんは、ウチの襖や引手を
大変評価してくださって(笑。半分お世辞かもしれませんが)
改めて素晴らしい古民家なんだなあと。
この表具屋さんは京都の寺院や
文化財のお仕事もされているようで、
京唐紙を襖に貼ったこともあるという、
たいへん頼もしい方でした。
(ちなみに私が以前嘱託で働いていた、
文化財関連の仕事の上司のことも知っていて
なんだかとても親近感を持ってしまいました。笑)
なんかめっちゃ凄そうな引手の作り方!
「この引手…めっちゃ時間かかるんですよ、
いや本当に良いものですよ、これは」
と表具屋さんがおっしゃった、その引手の作り方。
・・・
まずベースの形をつくるのが大変。
周囲のブツブツや花びら見たいな装飾は、
なんと、やすりで削り出して形作ると伺いました…。
気が遠くなる・・・
そして色を付けるわけですが、その方法は…
よく磨いた銅や真鍮のベースに、
杉の葉、檜、松のカンナくずを燃やした煙でくすべる。
(ちなみに「くすべる(燻べる)」とは、
炎を立てない状態で煙らせながら燃やすことだそうです。
いぶすと意味としては同じようです。)
これを何度も繰り返して、スス(煤)とヤニを付着させる。
仕上げは、油、ロウ、漆…。
引手一つ一つ作っているわけですからね、
とにかく大変なぜいたく品です。
いやはや、そんなに大そうなものとはいざ知らず。
この何とも言えない、色合い、風格。
ずっと見ていたい❤笑
2月竣工予定で契約した工事。
まあ追加も多岐にわたっていろいろあり…
6月中旬にあらかた竣工という感じでした。
本当にたいへんでした。。。
というわけで、
すっかり投稿が滞っていましたが、
またぼちぼち再開します!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません