おいしいお店の「おいしい」について考える@休日ダイヤ ~後編~
「おいしい。」の理由
予想以上に長くなってしまったので
前編・後編に分けることにしました・・・
ここ数年「おいしいって何だろう?」と
考えるようになったのですが、
やっぱりそれはまず作り手が
「おいしいお料理を出したい!」ということを
どれくらい長時間考えていられるか、
ということなんじゃないでしょうか?
サラダでわかる”料理への愛”
だいたいどこのお店でも
サラダが付くことが多いですね。
「ザ・日本料理」のお店では出てこないですけど、
和洋関係なく多くのお店でサラダが出ます。
昔ながら…みたいなお店だと、
一年中、千切りキャベツにきゅうり、トマトとか。
で、ドレッシングです。
ごまドレッシングとか、市販ぽいのを使っていると
「あ~愛がないなあ」と思ってしまいます。笑
普通においしいんですけどね、
どこでも食べられるなあと。
つまらんなあと思ってしまうのです。
お料理が好き、野菜が好きなお店は、
ドレッシングも手作りですよね。
旬の野菜に合わせて、ドレッシングも変える。
そして、野菜の質。
食べログで上位に出てくるようなお店でも
野菜の鮮度がイマイチだったりするとガッカリします。
「なんかレタス弱ってるな」と。笑
質や鮮度っていうのは、ごまかし切れないし
そもそも素材自身がおいしければ
やっぱりおいしくなるもんだと思います。
そういう意味では大都会のレストランは
サラダに苦労しているだろうなあと思います。
お気に入りのお店が見つかるという幸福と若干の不幸
「ここに行けば間違いない」
というお店が見つかるのは
大変幸せなことである一方で、
探究心がしぼんでしまうという意味では
ちょっと不幸せなことかもしれません。
私はお肉も魚も好きですが(特に魚♪)
やっぱりそれは野菜があってこそ。
野菜を食べないと全然満足できない。笑
そんな私が気に入ってしまったのは
奈良のやや奥…宇陀にある「休日ダイヤ」さん。
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もちろん、アタリ・ハズレというか、
好みのものとそうでないものとあったりしますが
総じて愉快😊
あれこれ、いちいち、おいしい(休日ダイヤ)
休日ダイヤのサラダは常に絶品。
美しいし、野菜が元気で、ドレッシングも楽しい。
先日は生姜の効いたドレッシングで驚きました。
サラダに柿が入っていたのも良かったなあ。
そして常に意外性のあるお料理が出てきます。
今回はキャベツとサツマイモのえごま和えが
ほ~っ!と思いました。笑
えごまの独特な風味で、斬新な取り合わせ。
それで「変わってるね」だけでなく
ちゃんとおいしいから、うなってしまいます。
「キャベツが単調な味なので、えごまにしてみました」
とのことでした♪
カリフローレ、レンコンは
味の良さに思わずにんまりしてしまう。
里芋とキノコも絶妙で、餡も美味しい。
かぼちゃのクリームコロッケは
かぼちゃはもう少し甘いのが良かったけど
衣のサクサク感がたまりませんでした…。
お味噌汁もね~丸~い味です。
昆布だけの出汁。手作り味噌。
この日は、久々なので贅沢してデザートも追加しました。
お食事よりデザートのほうが好みが分かれるかな。
りんごのタルトの「アーモンドクリーム」。
これがまあ素朴なんですが噛みしめるごとにおいしい。
塩気が効いていたのも良かったのでしょうか。
つぶつぶとした食感も好きでした。
あれこれ、いちいち、気になる食器(休日ダイヤ)
器類もこだわって選ばれたことが伝わってきます。
良いお店って、器もテキトーでなく、
品の良い、感じの良い、雰囲気のある器を使っています。
ついついなでたり、裏を見たり、
重さを感じてみたり…観察してしまいます…
あれこれ、いちいち、気になるインテリア(休日ダイヤ)
私が古民家好きだからということもありますが
休日ダイヤは雰囲気がとてもいい。
詰めが甘いな~というお店が多い中、
このお店は隅々まで気を遣っているなあと思います。
それは別に「高級」とかいうこととは違います。
長い時間をかけてしか生まれない味わい深さが
もれなく付いてくるのが古民家。
そこを丁寧に手入れしてあると
なんでこんなに居心地良く感じるのでしょうか。
ま!冬は寒いんですけどね!笑
そこはストーブがあるので大丈夫♪笑
置いてある家具類もなでたくなります。笑
質の良い家具に囲まれていると
やっぱり満ち足りた気持ちになるんですよね…
長い間大事にされてきたし、
これからも大事にされるであろうモノには
人を心地良くする力があるように思います。
値段と満足度(休日ダイヤ)
休日ダイヤさんのランチは、
腹持ちがいい酵素玄米ごはんがあるので
天ぷらやイモ類などが出てくると
私には満腹すぎる状態になることも。
たまにご飯を減らしてもらいます。
増税後は50円値上がりして
定番のランチプレートが1,550円。
いちいちおいしいし、
お腹もいっぱいになるので、大満足。以上。
これ以上望むものなし。
雰囲気がいいから、居心地もよくて
「は~!おいし~!!」「おいしかった~!」と
心の中で(たまに小声で)叫んでしまいます。
このお値段でこの満足感が得られると
他に行かなくてもいいかな?という気持ちに。笑
値段とおいしさは比例しない
もちろん、
3,000円、5,000円、7,000円…といったランチは
だいたいボリュームも満点で満腹になります。
すごくおいしいこともあれば、
ふつうにおいしいレベルで終わることもある。
しかし
「おいしい!満腹!大満足!」のレベルって
7,000円のランチでもそんなに変わらなかったりする
…ということに気づいてしまったんですね。
しかも食べ過ぎると、テンションも下がって
質素な食事が恋しくなる・・・笑
食べログをよく見ていますが、
やはり上位のお店は高額なお店が多い。
でも、そんなお店に頻繁に通えるほど余裕はないし
2万、3万の食事で満足しなかったら泣きますよ。笑
高額なお店は、高級食材をいくつも使ってたりする。
しかし高級食材が必ずおいしいわけじゃないんですよね。
「普通の食材でいいから、安くしてほしい」と
思ったりします。
実際「カニはメインにしないで下さい」と言ったりします。
カニは好きですけどね。
・・・などなど言いつつ、
数万円のお食事、一度は食べてみたいかな、
誰かがご馳走してくれるなら!笑
まとめ
ということで、アラフォーの私の結論
- 大規模店より、こじんまりとしたお店がおいしい。
- 7,000円のランチは3,000円のランチの2倍以上おいしいことは、ほとんどない。
- 雰囲気も味に影響する。
終わりの感想
先日友人が貸してくれたので『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を読みましたが、後半で気になった点の一つが「論理的に考えることなく、一見それらしい意見に簡単になびいてしまう」みたいな部分でした。筆者はこれにゾッとしたみたいな話…。本全体の要旨とはズレますが、印象に残りました。(今手元に本がなく全然趣旨が違っているかもしれませんが😓)
食べログもしかり、ある発言の妥当性がどの程度なのか分からないまま、多数決で評価や結論が決まることがあるというのは政治をはじめ、あらゆるところに蔓延してそうだなあと。
「市販のマヨネーズをかければ、どんなサラダもおいしい」という意見が妥当なのか、本当においしいのか・・・好みの問題もあるのでしょうが、「市販のマヨネーズをかければ、どんなサラダもおいしい」意見には私は同意できません。でも、この意見の人が過半数に近いかもしれない…。食べログを書いている人の大半がその意見の人だったら??
食べログの評価やネット上にたくさん出ている意見は、その根拠、妥当性を検証しないまま、うのみにすることはできないなあと改めて思うのでした。
私が今回挙げたような「器の良さ、インテリアの良さは、味と何ら関係ない」という意見の人もたくさんいるでしょう。それは価値観の違い…ということになるのでしょうか?
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