あなた、こんなに美しかったのね!…ドロドロの縁甲板が生まれ変わった話
経年変化をはぎ取って良かったパターン
縁甲板の経年汚れが取れない!
家全体が古びていると、
ピカピカじゃないのが当然だと思えるので
そんなに気にしていないつもりだったのですが、
水拭きをしてみて愕然…。
拭いても拭いてもぞうきんを絞る水が
泥水のように汚いのです。
(↑ドロドロに汚れている縁甲板)
…と言ってもこれは10年近く前の話なので、
記憶があいまいになっている部分もあると思いますが
とにかく蓄積された汚れの頑固さに愕然として、
それ以来、縁側廊下を歩くときは
スリッパが義務付けられました。笑
縁甲板、総交換は避けたかった
無駄に広い古民家のリフォームにおいて、
どこにお金をかけ、どこを削るか―
この問題が常に突き付けられます。
縁甲板と縁甲板の間には隙間があるし、
虫に食われたり、傷んでいる箇所も多く、
全交換とみなされていました…。
それで仕方ないと思いつつ、やはり諦めきれず…
悶々とした思いは募りました。
決断のリミットは刻々と迫っています。
「やっぱり縁甲板、残したいです☹!」
と迷いに迷った挙句、判断し、監督さんに伝えました。
・・・
本当に良い監督さんに大工さんでした😭
可能な限りキレイに解体し、
表面を削って再生することになりました!!
大工さんには大変なご面倒をおかけいたしました💦
そして、このために、費用はかさみ、
工期もだいぶ伸びることになったのですが…。
(↑縁甲板の側面に見える穴には、板と板をくっつけるための小さな木材が入っていた。昔の人は本当に手の込んだ仕事をされていたんだなあと感動)
再生した桜の縁甲板は驚愕の美しさ
費用も工期も大工さんのストレスも増しましたが、
出来上がりを見た瞬間、
「やっぱりやって良かった…」と心から思えました😭
(↑木漏れ日が凄くキレイだったのですが、写真で見ると縁甲板の雰囲気がわかりにくいですね💦)
縁側は南と北にあるのですが、
南はザシキに面したお客様が目にする場所。
ここに使われていたのは、桜です。
これがほんとうに美しい!
広葉樹らしい表情のある板で、
さらに大工さんにカンナ仕上げをしたもらったので
光沢もあり「これぞ無垢の最高峰!」…
と言ったら言い過ぎですが(笑)、
いくら見ていても飽きないくらい美しいのです。
経年の汚れは削り取ってしまいましたが、
中から出てきた美しい板肌を見るたびに、
これで正解だったと思うのでした。
最近自営業を始めたので、とにかく忙しく…
何とか月イチで更新してきたブログも
3カ月も更新しないままとなっていました😭
書きたいことはたくさんあるのに、
余裕がなさ過ぎて…。
とうとう大みそかになってしまいました。
2023年はもう少し更新頻度を上げたいと思います!
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