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通り土間は貫きたい!

2018年8月30日

つくばい

玄関まわりの設計を考える

 

レイアウトを決めるまでには時間がかかりました。

費用を抑えるためになるべく範囲は狭くしたいし、

でも本当はリフォームしたいところはたくさんある。

不具合のある箇所とのにらめっこでもあります。

 

建築家に来ていただいて、

一度ざっくり要望を伝えてから約1ヶ月後。

実測調査に4名ほどが来られて、

現況図面の作成をしていただきました。

 

基本的な図面は、売主さんが

登録文化財にしようかと考えていた際に、

地域のNPOの協力を得て作成済みで、

そのデータは私も頂いていましたが、

それをベースに再度調査していただいた感じです。

 

広大な通り土間の半分を、居室にしたい

建築家にざっくり伝えた要望のうち、

一番大きいのはやっぱり通り土間北側(北土間)を

靴を脱いで上がる普通の居室にしたいということ。

 

リフォーム前は

キッチンと居間が巨大な土間空間で分断されていたので

子どもが生まれてから、リフォームが完成するまで

私がキッチンで作業している間、

居間にいる子どもの様子が

ほとんどわからない、もしくは

全然わからないという状況が続きました。

 

土間は暖房もなく、隙間も多いので、

ほとんど外気温と変わらない空間です。

空調が必要な季節は

必然的に土間との間仕切りを閉めることになり

すりガラスの建具だったキッチンは

締め切ると隣の部屋の様子が

まったくわからなくなってしまいました。

 

近くで遊ばせたいけど

キッチンの床は常に土埃などにまみれ、

古いかまども危険がたくさん。

中途半端に古いフローリングの隙間には

積もり積もったさまざまなゴミが・・・。

当然スリッパ無しで歩けず

乳幼児が直接床の上で

過ごせる状況ではありませんでした。

 

 

通り土間の位置をずらす形に

調査が12月初旬でしたが、思いがけず、

年内にプランを3案ご提案を頂けました。

年末年始に検討できるようにしてくださったんだと思います。

 

その中で現在の形に一番近いのが以下(C案)。

 

南北に土間が貫いていない案が以下(B案)。

 

通り土間があると、

南側の長屋門から建物に入り、土間を抜けて

北側の裏庭に直接出られるようになっていましたが、

建物が東西方向に敷地いっぱいに建っているため、

この通り土間がないと、靴を履いたまま

南側から北側の庭に直接行くことができません。

 

駐車スペースは北側にしか取れないのに、

南側に正門があって、

靴を履いたまま南から北の駐車スペースに

行けないのは、やっぱり何かと不便。

 

通り土間がない場合、

下駄箱を南に置くのか、北に置くのか…

そんなことも大問題に。

ちなみにリフォーム前は

通り土間のだいたい真ん中に置いていたので

北の庭に出たい時も、

南の正門側に出たい時も

不便はありませんでした。

 

しかし!

もしB案のようなプランの場合、下駄箱は北。

南から出たい時、かなりの距離、

泥のついた靴を移動させなきゃなりません。

 

だいたい普段は車を使ってるので

北側から出ることが大半ですが

自転車は長屋門(南側)にあるし…

 

やっぱり、土間は南北に貫きたい!

というのが私の結論でした。

 

考え方としては

元々あった通り土間を東側にずらし、

幅も今までよりだいぶ狭くする

というレイアウトになります。

 

夫も理解してくれたような、

してくれなかったような・・・

 

設計事務所への要望リスト

設計事務所から3案のご提案に対して、

我が家の要望としてまとめたのが以下。

①無駄なスペースとも思うが、やはり一応南北を貫く土間が欲しい。通路は狭くても良い
②玄関にコート類をかけられるスペース(幅1200mm程度)が欲しい
③調理台は広いほど良いので、なるべく広くしたい(B案程度欲しい)
④キッチンカウンターはI型かL字型がよい
⑤ものがたくさんあるので、収納場所を多くとりたい
⑥靴を脱がずに使える収納のほうを増やしたい
⑦パントリーは奥行きの浅い棚(奥行200mm程)で幅1800以上欲しい
⑧キッチン&来客用にもう一つ水道が欲しい
⑨トイレは今後欲しくなった際に増設するのが難しくなるようであれば、作ってしまおうかと思う

 

土間の話は筆頭に上げました。

 

案の定、打ち合わせでは、

「通路ばっかり取ってももったいないのでは?」

「靴を移動させるのも毎日じゃないし簡単ですよ」

とか言われました。

夫も同調していたし・・・

通り土間を設ける要望に対する

設計事務所さんの反応は否定的でしたが、

最終的に住むのは私たち。

そして、家に一番長く居るのは私。

 

自分の考えを貫きました!

そして、現在、このレイアウトにして良かったと

常々思います。

 

まとめ

  1. 建物を挟む形で庭があり、かつ、それぞれの庭が分断されている場合、建物内を土足で通ってそれぞれの庭にアクセスできる通路(=通り土間)は非常に有効。
  2. 通路スペースはもったいないと思われがちだが、レイアウト上活用度が高ければ、通路の価値は十分にある。居室ばかりあっても使い勝手が良いとは限らない。