古民家の床暖房、設定と室温の実測データ
古民家の暖房について考える ~ガス床暖房ヌック~
もっと長期にデータが取れたら面白かったのですが、
データ収集にも意外と気力が必要で・・・
来年また頑張ろうかと。。。
住環境と運転状況
床暖房敷設面積
- メイン(A:ダイニング):約6.5㎡
- サブ(B:キッチン+C:ワークスペース):約4.16㎡
- 通路的な部分には敷設していない。
起床時の室温について
- 室温測定は、だいたい5時~7時で、6時頃が多い。
- メイン床暖房は4時~6時の運転(15時間運転時以外。サブは4時半~6時)
- 平日は7時半頃までには家を出てしまう。
就寝前の室温について
- 室温測定は、だいたい22時~24時で、22時台後半が多い。
- 床暖房は18時半には停止している(15時間運転時以外)。
- 平日はだいたい18時半までに帰宅。
設備の性能
- 商品名:【大阪ガス】ガス温水床暖房 ヌック
- ガス給湯器の能力に余裕がないようで、床暖房を全面で運転すると、給湯に若干不足を感じるかもしれないと言われている。
- 凍結防止のため、どうやら0℃を下回ると自動でヒーターなどを運転させる機能が給湯器についている模様。極寒時に自動で少しでも運転するなら「連続運転もありではないか」と判断する一つの材料となった。
床暖房の設定
- 温度設定は1~9のレベルで設定できるが、レベルよって何が違うのかは、謎。うちの床暖房は温室センサーなしのタイプだが説明書に「体感に合わせて、お好みで調整してください。」と記載されている。マジ?(笑ってしまったが、これくらいアバウトなのもいっか)
- 余談だが、大阪ガスさんもこのシステムを売る気なら、もっと実際のデータを公開するなりしたら購入側の判断材料になるのにと思う。
2月半ば~2/28夜まで
- 床暖房の設定レベルを最低の1で15時間連続運転(=15時~翌朝6時)。
- 平日は昼間家にいないため。
3/1~3月半ば
- 2/28の就寝時、15時間連続運転を終了。
- 外気温が上がって就寝前の室温が20度を下回らない日が続いていたため。
- メインの床暖房を朝2時間+夕方3時間半(サブは朝1時間半+夜2時間)に変更。
休日(終日家に居る時)
- 設定レベル1(何日かレベル3にしたが)で、夕方18:30にタイマー設定で自動的に切れるまで朝から連続運転。
室温が20度を下回る時
- 石油ファンヒーターを18℃設定程度で使用。たいていは、就寝が近づく21時ころまでにはストーブを消している。
- 忘れなければ、床暖房の運転終了の18:30頃にも室温を計っていた。だいたい18:30以降も室温はしばらく上がり続ける。1時間後に1℃以上上がることもある。床面が温まってから室温が上がるまでにタイムラグがあるからだろう。ただ、これも調理をするかどうかや外気温によっても変わってくる。
ガス床暖房は立ち上がり時の使用エネルギーが大きい
上記は東京ガスの温水マット式床暖房の試算なので、我が家の直埋め式の床暖房にぴったりの試算ではないが、基本的な考え方は同様だと考えている。
1日24時間つけっぱなしの場合(安定時のみの試算)
・9円×24時間=216円/日
1日1回スイッチをオンにする場合(夜間はオフにする場合など)
・9円×A時間+38円<216円 A=19.6時間
・1日1回スイッチをオンにして、連続運転が19時間以下なら、24時間連続より安い。
・うちの場合①(15時間運転=15時から翌朝6時)
⇒ 9円×15時間+38円=173円/日
1日2回スイッチをオンにする場合(朝と晩だけ運転する場合など)
・9円×B時間+38円×2回<216円 B=15.5時間
・1日2回スイッチを入れて、運転時間の合計15時間半以下なら、24時間連続より安い。
・うちの場合②(朝2時間+夕方3時間半運転)
⇒ 9円×5.5時間+38円×2回=125.5円/日
※ちなみにうちの場合は、「立ち上がり時=約38円」「安定時=約9円」とは違う数値だと思うので、あくまでも目安。しかし、それぞれのパターンで算出されるコストは、実際のうちのコストと概ね比例していると想定されるので、参考の価値はある。
ガス使用量の結果
- 1~3月のガス代は2万円台後半。高い!けどね♪
- ガス暖房器具は床暖房の他にガスファンヒーターが2台。
- 1台はこの家に来たときからあり、テレビの部屋に設置。(瞬時にパワフルな暖気が得られる器具が居間にあると心強い)
- もう1台は1年前のリフォーム時に洗面所用として設置。(2~3分しか居ないこともある洗面所に、立ち上がりの遅い石油ファンヒーターを置いていた頃より、快適性は心理的に100倍アップ!)
※ちなみに、この一年での最小値であろう数値は、8月分の検針結果の10㎥(2,554円)でした。
考察
<15時間連続運転をしていた期間について>
- データは不十分だが、最低気温は11日間のうち9日は1℃台より低かったが、起床時の室温が16℃台にとどまったのは1日だけだった。
- 2月に入って一時期24時間運転をしていて、ガス使用量が大幅に上がることを非常に心配していたが、大幅に上がることはなかった。
<15時間連続運転をやめた3/1以降について>
- 「起床時の室温」は、前夜の「就寝前の室温」のグラフをコピーしてずらしたように見えるくらい、かなりきれいにリンクしている。つまりこれは7時間以上何の暖房もしなくても、室温の低下がだいたい2~3℃に収まっているということだ。断熱の効果もさることながら、外気温の影響を受けにくい「土間コンクリート直埋め」床暖房ならではの結果なのではないか。
- 起床時の室温が16℃台だったのは4日。いずれも最低気温が氷点下~1℃台だった日である。16℃しかないとけっこう寒く、すぐに石油ファンヒーターなどをつけたくなる。外気温が2℃未満になる日は、夜間も連続運転するほうが効率が良いと考える。
<グラフ掲載外の期間について>
- 1/25(朝晩だけの運転をしていた頃)18:30の室温が12.9℃しかなかったが、他の日も13℃を下回るような日が多々あった。
- 1日の平均気温が4℃台以下になる1月などは、できるだけ連続運転するのが効率的だと考えられる。
まとめ
- 住んでいる地域や家の構造、断熱性能、生活スタイルなどにも大きく左右されるが、直埋め床暖房の場合、最低気温が氷点下近くに落ち込む日には、前夜から連続して床暖房を運転するのが効率的だと考える。
- 極寒時期は床暖房だけで室温を確保するより、石油ファンヒーターなどを補助的に使うのが省エネになると見ているが、24時間連続運転をし続けた場合に、室温がどのように変化するのかは次年度の課題としたい。
久々のグラフ作成に手こずり、内容もまとまらず
気づけばもう3月も終わり!
やっとできた「大作」でございました・・・
・・・の割に、結論がしょぼいなあ。
グラフから読み取れることがなかった(T_T)
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