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改憲? 9条?…上からでなく“ふつう”の目線で語ってくれる『たいわけんぽうBOOK+』

改憲? 9条?…上からでなく“ふつう”の目線で語ってくれる『たいわけんぽうBOOK+』

オススメの憲法の本。自民党草案のことも書いています。

憲法の本はいろいろ出ていますが

私は大学時代の友人のオススメでこちらを、

や~~~っと読み終えました!!

(時間かかりすぎ・・・汗)

 

『たいわけんぽうBOOK+』

著:水野スウ
イラスト・編集・デザイン:mai works
発行元:紅茶の時間
2018年9月発行
B6版(128mm×182mm)
240ページ

 

ちなみに、この本は

第24回平和・協同ジャーナリスト基金にて

荒井なみ子賞を受賞しています。

『たいわけんぽうBOOK+』「憲法」って…?優しいおばちゃんが“ふつう”の目線で語ってくれる本。 オススメの憲法の本。自民党草案のことも書いています。

(↑けっこう、ボリュームあります!)

 

子供用には、

『おりとライオン』を買っていました。

【生活クラブ】で紹介されていて、

何となく良さそうだったので。

一応私も一緒に読んだのですが

なるほど~と思いつつ、

ふわっとしか理解できていなかったのでしょう。

(まあ1回読み聞かせただけですからね…汗)

 

当然のことながら、

水野スウさんの本は真剣に読みましたので

ドシドシ心に迫ってくるものがありました。

それでいて

お友達とおしゃべりしているような、

優しい文体で、かしこまらずに読めます。

水野スウさん、実際優しい方なのだと思います。

(一度Facebookで少しお話したことがあります♪ ついでに著者の娘さんも注文メールの関連で少しやり取りさせていただきましたが感じの良い方でした♪)

 

それにしても・・・

知らないことが多すぎて、恥ずかしくなりました。

 

ここで質問。

「全ての国民は憲法を守る義務がある、YES/NO?」

・・・

正解は、NO!

(え~?!でしょ?私も間違いましたよ。笑)

 

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」

⇒「国民(一般ピープル)」は入ってません!

憲法は「権力がある人」が守るべきルール。

憲法は、権力者が好き勝手するのを防ぐためにある!

ということなのです。

まあ、憲法の下にある法律は守らねばなりませんので

間接的に憲法を守っていることになるとは思いますが。

重要なのは、憲法の存在意義であり、

権力者の暴走を止めるために在るということです。

 

そのほか、こんなことが分かりました。

  • 1957年、岸内閣が改憲を後押しするために内閣憲法調査会を発足させ、7年に渡り400人以上の参考人の話を聞き、30カ国以上の国に調査に行き、5600ページに及ぶ最終報告書を提出。調査委員の賛成派は41人、反対派は7人。どちらの意見も公平に発表した。9条の非武装化宣言は、当時の幣原首相がマッカーサーに提案したことも判明。この調査でわかったことが世間に知れ渡ると、世論も変化。⇒「憲法はアメリカから押し付けられた」という認識から「自分たち自ら選び直した」という形に。…その頃は戦争をリアルに体験した人が多かったし、戦後その戦争体験者が「戦争は二度と起こらないという安堵感」を支持したという理屈にも納得。今改憲支持が増えているのは、戦争体験者が確実に減っているからという理由もありそうですね。
  • 改憲によって「自衛隊」の文言を憲法に書き入れることの危うさ。⇒今の憲法には、財務省も警察も言葉として出てこない。憲法に書き込まれることで、他の行政機関とは別格の扱いになってくる。
  • 「自衛隊の行動は、法律の定めるところにより…(自民党素案)」と記載することの危うさ。⇒憲法は簡単に変えられないけど、法律は憲法よりずっと簡単に作れる!
  • 「あんなに頑張っている自衛隊の名誉のために改憲しよう!」とよく言われるが、それで9条を変えて良いのか?⇒改憲によって、“名誉のために”自衛隊が人を殺したり、殺されたりする仕事をしなければならなくなる可能性がある。…それでも改憲をしたいですか?
  • 今の憲法にない「緊急事態条項(自民党素案)」を加える改憲は、憲法の枠組みを骨抜きにする。⇒「ザックリ言うとこれは、内閣だけで法律をつくったり改正したりできるようにする案である」。…三権分立も撤廃する気??
  • 改憲により三権分立を崩そうとしているかのように見えるが、既に「武器輸出三原則」が2014年に閣議決定で撤廃され「防衛装備移転三原則」に代わっていた!…この事実、全く知らず、ゾッとしました。内閣だけで決まってしまうことの恐ろしさです。
  • 国民投票の危うさ①ふつうの選挙と違って、なんとオカネの縛りがまったくない!現在、改憲推進派は主に財力のある人なので、改憲推進CMを延々と流しまくることも可能。
  • 国民投票の危うさ②(安倍内閣で採決された現在の)国民投票法では絶対得票率が決まっていない!「過半数の人が賛成すると改憲が可能」とあるが、有権者の過半数ではなく、有効得票(棄権、白票を除いた票)の過半!…この前の参院選のように「投票率が50%に届かない時の過半数」というのは、たとえば有権者の20%の賛成だけでも憲法が変えられてしまうということ。ひどい話だ。
  • そもそも「国民投票法」も第1次安倍政権の2007年に政府与党の単独強行採決によるものだったそうで…知らなかった(恥)。あ、これは後でネットで調べました。
  • コスタリカは、1949年に「常備軍を廃止」。その後永世中立国に。幾度となく大国から揺さぶられながらも、外交力、粘り強い対話、国際法への訴えで、非武装・中立を守ってきた。…2017年の歴史的快挙「核兵器禁止条約」採択時の議長もコスタリカの大使だったらしい。この条約に署名しなかった日本って…。

 

改めて、知らないとは怖いことです…

「しょうがない」って、危険ですね…

『たいわけんぽうBOOK+』「憲法」って…?優しいおばちゃんが“ふつう”の目線で語ってくれる本。 オススメの憲法の本。自民党草案のことも書いています。