食器棚は、ガラス戸、引き出し両方あって良かった。“風樹の塔”のオーダー家具
オーダーメイドが“早くて安い”こともある
リフォームする数年ほど前、
結婚10周年だったかが来たのですが
「スイート10ダイヤモンド」とか不要なので(笑)
100年もつような良い家具を買おうということで、
食器棚を探すことになった時の話です。
イメージが鮮明だと欲しい物が見つからない
せっかく「無駄に広い家」に住んでいるので
どうせなら大きな食器棚にしようということに。
まずはいろいろ見てイメージを固めていきました。
欲しい食器棚の条件6つ
【1】無垢材。突板は避けたい 【2】できればウォールナット。塗装は避けたい 【3】幅100センチ以上、高さ180センチほど 【4】「ガラス引き戸」「引き出し」両方欲しい 【5】「引き出し」部分の方が多いほうが良い 【6】カウンター部分(一時置き用)もちょっと欲しい |
【条件1】無垢材。突板は避けたい。
突板(つきいた)というのは、要は合板です。
本物の木を薄くスライスしたものを
合板の表面に貼ってあるので、
表面だけ見ると一見、無垢材にも見えます。
でもやっぱり、はげてきたりするんですよ…
どうやら海外の突板は、
かなり厚みのある木材を貼ることもあるようで
そうすると品質も変わってくるように思いますが、
私が今まで見てきた突板は、
やっぱり心もとないものばかりでした。
無垢板は反りやすかったり重かったり
いろいろデメリットもありますが、
突板と違って、傷がついても、すっても
“下地”が出てくることはありません。
シートが剥がれることもありません。
長く使うなら、やっぱり無垢です。
【条件2】できればウォールナット。塗装は避けたい。
突板と同じような話になりますが
やはり塗装ははげて下地が出てくるのです。
食器棚は濃い色にしたかったので、
ウォールナットにしましたが、
オレンジ系のチークとも迷いました。
ちなみに、ウォールナットは、白木と違って
色が浅くなってくると家具屋さんに聞きました。
無垢材は色の経年変化も楽しめますね。
【条件3】幅100センチ以上、高さ180センチほど
置く場所はあると思ったので、幅広で。
高い部分は使い切れないかもしれないけれど
頻繁に使わない食器を入れておけばいいので
高すぎるくらいでいいことにしました。
【条件4】「ガラス引き戸」「引き出し」両方欲しい
引き出しがメインでいいんですが、
やっぱりガラス戸も欲しい。
でもって、引き戸しか考えられない。
開き戸の食器棚も見たりしましたが、
やっぱり扉を開けるスペースが不可欠。
冷蔵庫は開き戸ですが、
扉を開けると人の往来を妨げます。
使い勝手は良くない。
やはり「引き戸」一択です。
ガラス戸が欲しいのは、中身が見えるから。
開ける前から欲しい物の場所がわかる。
やっぱり便利です。
【条件5】「引き出し」部分の方が多いほうが良い
引き出しの良いところは、
奥までモノを入れられて、しかも出しやすい。
棚に食器を入れると、
奥のものを取り出すのはとっても面倒。
(使用頻度が高い順に手前から入れたら良いのですが)
【条件6】カウンター部分(一時置きのため)もちょっと欲しい
ちょっと食器を置いたり、掃除中に何か置いたり…
というときに、フラットな部分があると便利かな、
と思いました。
(↑こういうタイプの食器棚は、中央のカウンター部分をしっかり設けています。収納スペースは減りますが食器の出し入れに付随する作業をここでできるのは結構便利なんじゃないかと思います)
やはり現物を見たほうが良い
最終的にはオーダーにしましたが
やっぱり、どんな家具なのか、
見た目や仕上げはもちろん、
使い勝手も含めて現物を確認するほうが良いです。
また、家具売り場に行って、あれこれ見て触るうちに
こういうのも良いなあという発見もあったりします。
なかなかコレという決定打がないまま、
とりあえず実店舗を見に行けるならばと
“風樹の塔”という家具工房に行きました。
店舗に行くつもりが、間違えて
作業場に行ってしまった偶然が功を奏したとも思います。
作り手が見えたのはやっぱり信頼につながりました。
“風樹の塔”の家具は
「温かみのあるデザイン」が大半で
その点は好みに合わなかったのですが、
オーダーでデザインの変更をしてもらっても
予算に収まりそうだとわかり、
最終的にここに決めました。
オーダー食器棚の設計図、寸法
幅1100×高1800×奥行500mm
幅広の引き出しが安いし使いやすい
当初は、引き出しを2列で考えていましたが
引き出しが減れば減額できると聞き、
幅広の引き出し1列に変更してもらったところ、
広い引き出しを一気に見れるようになったので
使い勝手も断然良い気がします。
引き出しの高さと使い勝手
高さ1.1mのところに最上段の引き出しがあり、
これは浅めの引き出しにしました。
やはり細々としたものを入れるには最適。
実際は、2段目を一番頻繁に使っています。
ぐちゃぐちゃですね~笑
でも見えないから良いのです♪笑
おかず用の保存容器がここに入っているので
毎日のように使っている引き出しです。
普段使わないお弁当箱や水筒も入れてます。
適当に入れてしまっても見えないし
だいたいの区分があれば十分。
深さもちょうどよかったと感じています。
適当に入れていても余裕があれば
出し入れしにくいこともありません♪
3段目は2段目と同じ高さ(深さ)ですが
使用頻度の低いもので、
あまり見せたくないものが色々入っています。
一番下の引き出しは深くして、
普段あまり使わないお鍋とかを
入れても良いなあと思ったのですが
結局、大きなお皿少々と
その他雑多としたもの少々が入っているだけで
あまり使っていません。
シンプルなデザインにするための工夫
↑定番のデザインだと思いますが、
丸みのある引き手と、分かりやすい取っ手。
私はもっとシンプルなのが良かったんですね…
引き戸の“引き手”は、
上の写真のような“THE 引き手”ではなく、
引き戸の高さの上から下まで溝を掘ることで
非常にシンプルな“引き手”としてもらいました。
引き出しの“取っ手”は、
正面から見えないデザインにしてもらいました。
収納のちょっとした工夫
ガラス部分は見える。
引き出し部分は見えない。
なので、
見えるガラスの引き戸部分は、
色の統一感のある食器を置いています。
そして、引き出しの中は、
全然統一感のない食器、見せたくない物を置いています。
すると、当然のことながら
全体として、まとまりのある感じになります。
納期と値段
納期は、デザイン決定から約2ヶ月。
値段は、少し値引いていただいて30万円台前半。
ネットや店舗で探していても、コレだというのがなく、
それ以上探す時間をかけるより、
オーダーして納期を待つほうが早かったと思いますし、
最終的に欲しい形のものが手に入って大満足。
値段についても、
ネットや店舗で見たものから想定すると
もう少し高くつきそうでしたが、
数万円でも安く手に入れることができました。
↓下のような食器棚が比較的近いかなあと思いますが
やっぱりそれなりのお値段ですよね。
別の店舗でもっと高いのもたくさん見ました。
実は設計ミスもありましたが…
実は、待ちに待って届いた食器棚は、
引き出しの底板が薄くて、
結構心もとない感じだったんです…😅
そこで問い合わせると、
たしか社長さん自ら、お越しいただいて、
お詫び、確認、修正の対応をしていただきました。
底板の設計ミスだったようで・・・
底板を取り替えていただくことに。
工房が大きく成長して、
目が届ききらなかったということらしいです…
もちろん、それ自体は問題です。
でも失敗があったときに誠実に対応してもらえれば
それで良いと思います。
当初底板の薄さに「え?!」と思いましたが
もし、また家具を買う機会があれば、
ここにお願いしてもいいなと思っています。
終わりの感想
総合的に大変いい買い物をしたと思っています。
地震で倒れたりすることへの心配もありますが
食器棚自体が重く、また、
半分より上の奥行きが狭くなっているため
重心が後ろになり、
比較的倒れにくいデザインなったことも
良かったなあと思っている点です。
良い食器棚を買いたいと思っている皆さん、
オーダーしてしまう、というのもアリだと思います!
家具は結局一生モノになってしまう可能性が高いので
真剣に買い物しましょう♪
久しぶりにインテリアの記事がかけて嬉しいっ!
長文になってしまいましたが…。
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